★☆★ ご存知ですか? ★☆★

 2016年5月9日に恵下埋立地整備事業の見直しを求める署名に協力していただいた方から、「広島地方気象台のホームページに『旧恵下谷山無線ロボット雨量観測所跡地における空気湿電池の放置について』というお知らせが載っているけど知っていますか?」と教えていただきました。

 

  広島地方気象台ホームページ

 

 さっそく、アクセスして確認してみたところ、なんと空気湿電池が84個も放置され、直下の土壌からは国の基準を上回る水銀が検出されたと言うのです!

 場所は今問題になっている広島市が計画しているごみ最終処分場の恵下埋立地のすぐ近くの山の頂上です。

 しかし、恵下埋立地の地元である水内地区や戸山地区の住民もまったく知らないと言っていました。

 

いつどこでこの事実が発覚したか・・・?

 この問題の調査のきっかけは、2014年に兵庫県市川町の跡地の近隣住民からバッテリーが放置されているとの苦情があったことから始まりました。

2014年7月8日22:36、日本経済新聞の報道から・・・

 

◆気象庁、無人観測所にバッテリー874個放置 一部で水銀検出◆

 気象庁は2014年7月8日、全国24道府県に設置されていた無人雨量観測所の跡地に、計874個のバッテリーが放置されていたと発表した。

 気象台の職員が交換する際に古いものを捨てたり、地中に埋めたりしていたとみられる。バッテリーの電極には水銀が使われており、兵庫県内の跡地からは、国の基準を超える水銀が検出された。今後、自治体などと協議し、土壌の汚染状況も調べる。
 無人雨量観測所は、山岳地帯の降水量を観測するため全国に設置されたが、2010年に廃止された。近隣住民から「バッテリーが放置されている」との通報があったことから、気象庁は4月以降、全国523地点の観測所跡地を調査した。
 その結果、6月末時点までに290地点中45地点でバッテリーが放置されていたことが判明。調査は今秋まで続ける。
 同庁によると、バッテリーは「空気湿電池」と呼ばれるタイプ。1960年~80年代前半まで無人観測所の観測機器や無線装置の電源として使われていた。バッテリーの投棄は廃棄物処理法に抵触する可能性もあるといい、同庁観測部は「地域住民の方々など、ご迷惑をおかけしたことをおわびする」と謝罪した。
 調査のきっかけは、兵庫県市川町の跡地の近隣住民からバッテリーが放置されているとの苦情があったこと。神戸地方気象台が調べると、68個のバッテリーが残されており、最大で国の基準の30倍を超える水銀が検出された。
 兵庫県の別の4地点からは、基準値を超える水銀は検出されなかった。ほかの道府県の跡地については自治体や地権者と協議の上、水銀の調査を実施する方針という。
 各跡地で発見された空気湿電池の数は1~84個。人が常駐できないような山中にあり、気象台の職員が現地で1年ごとに新品と交換することになっていた。重さが約3.5キロあり、1カ所の観測所におおむね7個のバッテリーが使われていた。1個の蓄電池に含まれる水銀は0.4~3cc。
 気象庁は「重いので、そのまま置いてきたのではないか」と説明。「古い話なので放置した職員の特定はできない」としている。

気象庁報道発表資料(中間報告)
20140708_気象庁報道発表資料(中間報告).pdf
PDFファイル 108.9 KB
気象庁報道発表資料(最終報告?)
20141226_気象庁報道発表資料.pdf
PDFファイル 131.0 KB

広島地方気象台が恵下谷山で空気湿電池84個を放置し水銀汚染!

 広島地方気象台は、表記について2016年3月25日に報道発表資料として広島気象台のホームページに掲載していました。

【概要】----------------------------------------------------------------------

 広島地方気象台は、広島市佐伯区湯来町の恵下谷山(えげたにやま)において昭和30
年から平成3年まで無線ロボット雨量計による観測を実施していました。
 無線ロボット雨量計は、観測機器及び無線装置の電源として空気湿電池を、観測開始
から昭和50年代までの間使用していましたが、この空気湿電池84個が観測所跡地周辺
に放置されていたことを確認しました。
 この空気湿電池の電極には、少量の水銀が使用されていたことから、観測所跡地の土
壌調査を行った結果、直下の土壌からは国が定める基準を超える水銀(無機水銀)が検
されました。

 

【対応】----------------------------------------------------------------------

 資料の詳細を確認し、過去の情報をインターネットで検索し調べると、なんとこの問題は2014年に兵庫県市川町の跡地の近隣住民からバッテリーが放置されているとの苦情があったことから始まっていました。

 そこで、5月20日に電話で広島地方気象台に問い合わせてみました。

  詳細はここを見てください。!

税金の無駄使い! 土壌入替工事費がなんと1千万円を超える!

 空気湿電池の放置は広島県だけでなく全国のあちこちであり、とりあえず大阪管区気象台館内の各地方気象台のホームページをチェックしました。

 しかし、各気象台のホームページによって、発表されていなかったり、過去分の情報がなかったりしていました。

 その中で汚染土壌の入替工事と資材撤去の入札情報がありその金額を見てビックリ!

  兵庫県の笠形山では中腹部に68個、笠の丸展望台に36個の空気湿電池が放置されており、最大水銀土壌溶出量は0.017mg/ℓ(基準:0.0005mg/ℓ)、最大水銀土壌含有量は26mg/kg(基準:15mg/kg)という高い値が検出されたところです。

 ここの汚染土壌の入替工事費用はなんと! 14,200,000円 です。

 もう一箇所は、愛媛県の大森山で4個の空気湿電池が放置されていました。ただ、松山地方気象台のホームページでは報道発表されていませんでしたが、廃材等撤去工事の入札結果のデータだけがありました。

 大森山の廃材等撤去工事費用は、5,200,000円 でした。 

 全国では91箇所で空気湿電池の放置がありましたので、いったいどれだけの税金を無駄使いし、誰が責任を取るのでしょう?

 二箇所の詳細情報はここを見てください。