恵下埋立地整備事業(広島市ごみ処理施設)問題について

問題だらけの恵下埋立地整備事業!

「恵下(えげ)埋立地整備事業」の計画と問題点の詳細はこちら。

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THINK  EGE!恵下埋立地事業を知ってください

 「恵下埋立地(仮称)整備事業」は平成28年5月中旬着工・平成32年度供用開始を目指し、太田川上流の広島市佐伯区湯来町水内地区の谷あいに計画されています。
 埋立容量は160万㎥で、最低でも30年間埋め立てる計画です。
 この計画は、広島県佐伯郡湯来町が町の財政が破綻しそうになり、広島市との合併促進を図るために、このゴミ処分場の設置を提案しました。合併後(2005年4月25日広島市編入され、現在は広島市佐伯区湯来町)に当時用地選定に苦慮していた広島市が処分場として決定したものです。
 湯来町の地元水内(みのち)地区との建設合意書の作成協議の過程で出された不安全要素の①工事車両の走行 ②浸出水の送水ルート ③ゴミの搬入ルートについては、決定の際に隣の戸山側にはまったく相談もないままに、水内地区町内会連合会と設置を合意(連合町内会長のみの印鑑で)しました。
 この結果、全ての工事車両は戸山側を通行し、ゴミ搬入車両もほぼ100%戸山側を通行することになります。このこと戸山は地区住民の日常生活に大きく影響します。
 浸出(汚染)水の送水計画は当初、全圧送方式でしたが、実施設計時点で実施不可となし、急きょポンプ3台で約90mポンプアップ後、一気に320m自然流下させ、さらに3台のポンプで40mのポンプアップ後に自然流下を繰り返し、公共下水道まで13km(トンネル新設を含む)もの全国でも例の無い送水方式に設計変更しました。
 これまでも実施不可能な全圧送設計のミスを隠したり、交渉委員の指摘で送水管の経を再三変更したりと、まったく信用できない設計の送水計画です。そのため、戸山地区町内会連合会で現ルートでは不安があるので全面自然流下での別送水ルート、工事用車両の分散走行等を要望しても、「現計画以外の公共下水道では容量が足りない」、「新たな土地取得には時間がかかり供用開始に間にあわない」等の虚偽のいい加減な回答で、市が計画した送水ルート、車両通行以外の方法にはまったく聞く耳を持ちません。
 湧き水の豊富な無数の谷の集合地にある恵下埋立地は、先般発生した熊本地震の規模や、平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害に対応した構造にはなっていません。浸出水調整池の容量も標準設計の約半分しかなく、埋立地本体の崩壊や、さらに無理な送水方式はポンプの故障や送水ルートの遮断による浸出(汚染)水の漏れ出しの危険が払拭できません。

 広島市は恵下埋立地の工事用車両とゴミ運搬車を通すために、恵下埋立地取り付け道路に向けて新たにトンネルを設置し、送水ルートもここを通す計画にしています。
 戸山地区は安佐南区唯一の農業振興地域に指定され、個人、農業法人で安心、安全な農産物を生産している農村地帯です。また、この地区のほとんどが災害指定地域に指定されています。
 戸山地区住民は、恵下埋立地(仮称)整備計画に関係する工事車両やゴミ搬入車両の交通量の増加による交通事故の危険、排気ガスや振動被害、浸出水の漏水による井戸水や農業用水・農作物への心配を未来永劫受け続けることになるこの計画を絶対に認めることは出来ません。
 戸山地区住民の生活と安全・安心、戸山地区の農業と自然・環境を守るために、トンネル坑口付近の地主の方も地域住民を無視したこの計画に反対し、土地の売買契約に応じていません。しかし、広島市は強制収用もチラつかせています。

 市民の飲料水に利用している太田川の源流の水内川や戸山地区を流れる吉山川を汚染の危険にさらすことは許せません。

 

 今、切迫している恵下埋立地事業を見直しを求めて、様々な活動を展開していきます。