恵下埋立地にタイヤの燃え殻5600トン見つかる!

新聞報道ではじめて知る! ≪2017/01/28≫

 

 2017年1月28日の中国新聞に「恵下埋立地にタイヤ燃え殻5600トン確認! 処理に2億円」という記事が載ってビックリ!

 それも、出島にある県の産業廃棄物処分場への埋め立て基準を超えるダイオキシン類を含んでいるという。

 そして、その処理に2億円を投入するというもの。

 

 広島市が平成32年から供用開始すると強引に工事着工をした恵下埋立地は昨年5月から本体工事に入り、8月に防災調整池付近の除草をした際にタイヤの燃え殻を確認したとある。しかし、産業廃棄物処分場への埋め立て基準を超えるダイオキシン類とは書いてあってもどれほど超えているかは一切記述がない。

 広島市は半年以上もこのことをどこにも公表していない。

 これは由々しき問題だ!

 

恵下埋立地のタイヤ燃え殻処理費6億円に膨らむ! ≪2017/02/07≫

 

 1月28日の新聞報道から、わずか10日しか経っていないのに、出島の県の産業廃棄物処分場への埋め立て基準を超えるダイオキシン類を含んでいるタイヤの燃え殻4000トンを無害化処理するのに6億円かかると修正。

 それでも、まだ広島市は新聞報道だけでどこにも公表していない。

 いったい、どうなっているんだ!!

広島市が配った「ダイオキシン類を含んむ燃え殻の処理について」という資料

 水内地区に住む住民に聞くと、広島市環境局の恵下埋立地建設事務所の職員が1 月 19 日に水内地区町内会連合会の役員会に持参し若干の説明をしたそ うですが、住民への説明は一切なく、資料が新聞報道後の1月29日以降に配布されたそうです。また、同じ資料が新聞報道の1日前の1月27日に戸山学区町内会役員のところに届けられただけで、住民へはまったく配布されていません。

 なお、この資料にもどれだけのダイオキシン類が検出されたのかまったく書いてありません。

 ダイオキシンの環境基準は1000pg-TEQ/g以下で、3000pg-TEQ/g以上は有害な特別管理産業廃棄物(高濃度ダイオキシン)に分類されるそうです。

 業者のサンプリング調査の資料(市議会議員に配られたものを入手)によると、なんと最高値で環境基準値の29倍の29000pg-TEQ/gが検出されています。

 これだけの大問題であるにも係わらず、広島市は昨年の8月に確認しておりながら、半年以上も隠蔽し、新聞報道だけで済ませ、埋立地の地元である水内地区住民にも、廃タイヤの燃え殻処理のために運搬車両が増えるにもかかわらず、戸山地区の住民にもまったく説明もしないという態度は許すことはできません。

 

 1月12日の夜に、昨年の9月29日に広島市議会の経済観光環境委員会で請願した6団体が集まり、この問題を2月議会で再度請願することでまとまりました。

 また、1月15日には現地視察を市議会議員の方といっしょに入る予定です。

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【豆知識】1000pg-TEQ/g の読み方

 TEQ/gの読み方=トキシック イクイバレンツ パー グラム

 TEQ=toxic equivalents :毒性等量

 最も毒性が強いとされる1,3,7,8,-四塩素化ダイオキシン(TCDD)の毒性を1とし、その相対値として表した係数を乗じた値を合計した毒性等量そして表す。

 p=ピコ(ミリの1000分の1)

 n=ナノ(ピコの1000分の1) 

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資料「ダイオキシン類を含んむ燃え殻の処理について」
ダイオキシン処理広島市配布文書.pdf
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